これからの病院経営について

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病院に勤務する医師は、激務です。それに耐えられたのは、高額な報酬があったからです。しかし、病院経営は諸条件が悪化し、これまでの報酬は保証できなくなってきました。病院がコスト削減を打ち出せば、結果として医師も離れ、更には患者も病院を離れます。その結果、赤字が膨らむ悪循環に陥っているのです。

 

東京商工リサーチの調査によれば、病院、診療所の倒産は2007年度52件、2008年36件。過去5年の累計は200件です。過去は病院は倒産しないといわれていましたが、現在の状況ではそうとはいえないのです。負債総額は2007年度約450億円、2008年度170億円です。

 

これからの病院経営について

 

倒産まで行かなくとも閉院も多いのです。国内の病院総数(20床以上)は、1990年度10,096施設をピークに、現在は8,800施設まで減少しています。病院を経営母体別に見ると、医療法人が6,590施設、自治体経営が1,021施設、個人経営533施設、その他公的経営427施設、国営291施設です。このうちで個人経営が最も減少数が多いのです。

 

赤字病院も増えています。2004年度は、全国で68%が赤字病院でした。現在は76%まで増加しています。経営母体別では、自治体病院が最悪で93%。私立病院は赤字は少ないものの54%の施設は赤字経営です。

 

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患者も利益も減少傾向にある

 

病院の経営難は、医師不足による診療制限が一因です。一病院あたりの月間外来患者数は、5年間で大きく減少しました。2004年度は、平均13,000人でしたが、2008年度までに、3000人減少しました。入院患者数も減少し、平均7000人から約10%減っています。このうち公立病院は激減です。

 

病床の稼働率は、2004年度80%ですが、現在は70〜73%です。下げ止まりは、続いています。病院経営は、悪化の一途をたどるでしょう。病院経営難の原因は、一床当たりの収益が上がらないことも一因です。2008年一床当たりの月間医業収益は、全国平均で140万円。

 

しかし、一床当たりの月間費用は、153万円も掛かり実質的には赤字なのです。入院患者が多いほど、赤字が膨らむという逆ざや現象がここ数年続いています。入院患者が、病院の収入源とはならないのです。しかし、外来患者数も減少が止まらない状態が続きます。

 

 

赤字病院
一般病床は医業収支・総収支とも全体平均で赤字になっており、大規模病院ほど収支が悪い。このような状況が続けば、急性期病院を中心に、日本の病院そして医療が崩壊していくのではないかという将来を示唆している





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