病院のDPC制度について

病院のDPC制度について

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DPCというのは、診療費用がどんなに高くても一定以上の報酬金額以外は、病院に支払わない制度のことです。昔は「丸め」と称した報酬算定方法が進化したものといえます。これで、急性期病床の入院日数が、確実に短縮されたのですが、課題は多く残っています。

 

医療機関の収入は、診療報酬点数で決められています。すべての医療行為の点数が、1点10円で決められています。一診療につき、その点数の加算合計で支払われます。その数6000種類、医療機関、保険薬局に対して報酬となるのです。

 

病院のDPC制度について

 

従来はこれらの診療報酬は、出来高払いと呼ばれる、すべての医療行為の加算でした。それが過剰診療で利益を上げている病院があるとの指摘で、この方式の見直しが始まりました。政府にとっては国民医療費の削減につながるこの出来高払い方式を改善する必要がありました。

 

部分的な「定額払い制度」が、導入されていくようになりました。X線写真の撮影は、3枚までしか点数は増えないというようなことです。医療の適正化を進めながら、医療費の適正化も行っていくとの考えです。

 

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DPC制度の成果と課題について

 

医療制度改革が、急速に進められています。2003年には、定額払い制度の一つである「急性期病院の診断群別包括支払制度(DPC)」が開始されました。この制度は病気を、疾病種類、手術施行の有無、合併症の有無などにより、1572種類に分類し、いかなる診療を行ったとしても一定額の報酬しか支払わないというものです。政府は医療費の抑制の目的があり、医療機関側には過不足ない医療の提供と効率化推進で共にメリットがあります。

 

その結果ですが、DPC対象病院及び準備病院は、全国1500施設・約50万ベッドとなりました。国内過半数を占めています。最大の成果は、入院日数の短縮ができたことです。制度開始前は入院日数は、20日前後でした。導入後は15日未満となっています。(中央社会保険医療協議会調査)

 

ただ、DPC対象病院で、医療費の伸びが止まったかといえばそうでなく、むしろ実態は、増加する傾向にあるのです。これは、医療行為そのものが減らない限り、必要な医療行為は増えるでしょう。なぜなら、超高齢化社会です。DPC制度では、医療費の削減を大きく変えることはできないでしょう。

 

 

DPC導入の考え方
DPCマネジメント研究会ホームページ「よくわかるDPC」より。
厚生労働省「医療機関の未収金問題に関する検討会」(2008年7月)報告書をもとに作成。





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