社会医療法人とは何か?

社会医療法人とは何か?

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自治体病院が破綻して、公共性の高い医療が空洞化し始めたのです。そこで代替の機関が必要となり、民間病院を活用する動きが出ました。「社会医療法人制度」が新設されました。これは、民間病院が公的な援助や税制の優遇を受け、非採算部門の医療を請け負うという社会的システムです。

 

1950年に「医療法人」が、創設されました。医療事業において経営の主体を法人化すれば、企業は永続的に存続できます。また、資金の確保も容易になります。経営の非営利性は維持したまま、医療は安定に維持できる普及するとの意図から始まりました。

 

社会医療法人とは何か?

 

2006年に医療法が改正され「社会医療法人」が創設されました。今までは、自治体病院が中心となり、休日診療、夜間診療などの救急医療、小児救急医療、へき地・離島医療・重症難病患者への継続的医療・感染症患者への医療などに対応してきたのです。

 

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近年の医療基盤の崩壊は、この自治体医療中心での公益性の高い医療を維持していくことが難しくなってきました。病院経営を成り立たせるためには、非採算部門の医師不足、偏在があるためです。

 

 

そこで民間病院に、高公益性の医療を担ってもらい、今まで培ってきた経営ノウハウを活かして効率的に取り組んでもらい、従来の赤字体質蔓延の自治体医療を脱却することに期待しているのです。

 

 

社会医療法人に交代

 

社会的要請に応え、社会医療法人に変更する医療機関も出てきました。非採算部門の医療も行います。自治体病院に回っていた公費が、社会医療法人に向けられています。優遇措置も設置されました。

 

例えば、ケアハウスの設置運営、知的障害者・障害者の入居施設の設置運営、その他収益業務の実施が認可されました。税制上の優遇措置が更にあります。上記以外の医療保険業に関わる部分の法人税は非課税、その他法人税も22%に抑えられています。

 

さらなる優遇措置は、救急・小児科・災害・へき地医療を行う病院は、該当する施設の固定資産税、都市計画税、不動産取得税が非課税です。資金調達に関しても、社会医療法人債(金融商品取引法上の有価証券)の発行が許可されています。政府は、高公益性医療を自治体病院から民間へと移管し始めているのです。





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