新薬の開発費の動向について

新薬の開発費の動向について

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新薬の開発費は、天文学的数字へと近づいています。その額は小さな国の国家予算規模に匹敵します。しかし、存続のためには研究開発費をつぎ込み新薬を出し続けなければならないのです。今後とも、大手企業のM&Aは続く見込みです。

 

医療品医薬品メーカーは、画期的新薬が開発されるか否かでそのすう勢が決まります。ヒットし特許権を得られれば、世界市場を数年間に渡り席捲できます。年間数千億円を売り上げることも夢ではありません。そのため、莫大な研究費・人をつぎ込み、複数の新薬研究を同時並行で行っているのです。

 

新薬の開発費の動向について

 

国内他産業と比較しても、この開発費はずば抜けています。研究開発費の割合は、通常の企業では3%内外です。しかし、製薬会社(医療用医薬品産業)の研究開発費は2008年度で18.6%です。電気・電子・自動車産業でさえも5%前後ですのでいかに多いかが分かります。

 

内資系製薬メーカーで見ると、武田薬品4850億円、第一三共1700億円、アステラス製薬1610億円、エーザイ1540億円という額です。

 

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それでも欧米勢力には遠く及ばない

 

日本製薬工業会加盟・東証一部上場23社の新薬研究開発費の合計は、2008年度で1兆円を超えていて、一社当たり1000億円を投じているメーカーが国内に4社あります。しかし、欧米の会社には遠く及びません。

 

米ファイザーは7700億円、仏サノフィ・アベンティスは5400億円、英グラクソ・スミスクラインは5300億円という額です。この額だけでも、欧米の日本市場への進出が侵攻しているであろうことが想像されますし、頷けます。

 

国内企業は対抗手段として、統合・合併して規模を上げて、研究費を増やす以外に肩を並べるのは難しいでしょう。ただ、海外企業も膨れ上がった巨体を維持するためには年商1000億円以上の大型新薬を1〜2品/年のペースで投入し続けるのは並大抵のことではありません。これは、研究開発費は膨張し続け、企業のM&Aは進むという現代医薬品メーカーの宿命かもしれません。





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