遺伝子診断でわかることは?

遺伝子診断でわかることは?

このエントリーをはてなブックマークに追加  

治療は、診断技術の精度が重要です。先天性疾患や家族性疾患の遺伝子診断、脳の活動状態は機能的画像診断で、病巣は蛍光マーカーで染色するなどの方法が、先進医療として承認されています。

 

遺伝子診断でわかることは?メリットやデメリットについて

 

遺伝子診断と病気の早期発見

 

『遺伝子診断』は、先天性疾患、家族性疾患を早期に発見します。発症予防や治療法の選択に効果的です。先進医療で承認されているものは、血液の凝固に関する遺伝子診断、筋強直性ジストロフィー、家族性アルツハイマー症、ミトコンドリア病など特定疾患に関連した遺伝子診断など複数あります。

 

先天性難聴の遺伝子診断も、その対象の一つです。その原因遺伝子は、36個が同定されています。その組み合わせで、難聴の程度や進行度が決定するのです。患者の持っている遺伝子異常が発見できれば、治療法は選択の幅が広がります。

 

先天性難聴の遺伝子診断は、信州大学付属病院ほか28施設です。検査カウンセリングを含め5〜6万円の費用です。

 

スポンサーリンク

 

うつ病を客観的に診断

 

うつ病というのは、診断は問診しかありません。そのため、誤診が起こりやすい病気です。客観的診断方法としては、『光トポグラフィー検査』が開発されました。

 

脳の血流変化を検査で読み取り、うつ病、躁鬱病(そううつ)、統合失調症などの精神疾患い特有のパターンを読み取ります。そこから、鑑別診断を行います。群馬大学医学部附属病院ほか12施設があります。費用は1万3300円、3割負担を合わせて7万円ほどです。

 

蛍光診断による癌切除

 

早期がんの読み取りは、かなり難しいものがあります。MRIやCTの画像からでは、卓越した判断が必要とされます。これができるのは、数人といえるでしょう。そこで、癌病巣の鑑別をしやすくする方法を開発しました。『光力学的診断方法』(PDD)です。

 

PDDは、特定波長に発光する5−ALAという物質を体内に入れます。特殊カメラで観察すると、発光体があれば癌が発見されます。通常の画像診断では、見逃す小さな癌でも発見は容易です。早期膀胱がん対象に先進医療として認可されています。

 

高知大学医学部附属病院など3施設です。費用は5万円、3割負担分は、治療有無で変動します。

 

 

遺伝子診断は、先天性疾患、家族性疾患の早期発見や発症予防、治療法選択に威力を発揮します。





このエントリーをはてなブックマークに追加  

ホーム サイトマップ