薬剤効果の事前評価について

薬剤効果の事前評価について

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薬の効き方は、個人差があることがわかっています。最近は、無駄な投薬を避けるという考え方になってきました。抗がん剤や抗ウィルス剤は毒性が強いので、副作用を抑えることと経済的な側面からも、事前に薬の効き方を予測し合理的に投薬するようになってきています。

 

薬剤効果の事前評価について(抗がん剤・C型肝炎治療薬・ピロリ菌)

 

抗がん剤の事前効果予測

 

抗癌剤の効果を前もって予測する試みが、現在多くなされています。分子標的薬と効果予測検査とは、セットで承認されることが多いです。保険診療としても、広く展開されています。先進医療の中では、従来型抗がん剤の感受性試験が行われています。これは、細胞毒性が強いためです。

 

方法としては、摘出したがん細胞と抗がん剤を一緒に培養して効き目を確認するのです。先進医療として承認されている方法は、いくつかあります。例えば、特定の抗がん剤に反応しにくい遺伝子変異の有無を調べる方法などです。

 

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C型肝炎治療薬の効果予測

 

日本の患者数は、約200万人といわれます。6〜8割の患者は、慢性肝炎を発症します。そして、放置すれば肝硬変や肝臓癌へと移行していきます。インターフェロンを治療薬として使います。しかし、全く効果のない患者もいます。却って副作用に苦しみます。

 

インターフェロンの効果予測技術が開発され、先進医療の適用を受けました。「遺伝子(IL288)診断によるインターフェロン治療効果の予測評価」です。遺伝子検査技術で、『リアルタイムPCR法』というものです。インターフェロンに抵抗する遺伝子変異の有無を測定して、無効な投薬を回避するのです。

 

名古屋市立大学病院など国内8ヵ所です。費用は、2万2000円とかなり安価です。

 

ピロリ菌の除菌治療効果

 

『ピロリ菌』は、胃潰瘍の原因となります。そのため、除菌を行います。プロトンポンプ阻害薬で胃酸の分泌を抑えているうちに、抗菌薬でピロリ菌を死滅させます。薬を分解する働きのCYP2C19という酵素の遺伝子型によって阻害薬効果がすぐに消失します。

 

そのため、除菌がうまくいきません。CYP2C19遺伝子多型検査が開発されて、体質がプロトンポンプ阻害薬が効きにくいものであるならば、他の酸分解抑制剤などを追加します。浜松医科大学付属病院ほか1施設で費用は1万2000円です。

 

 

治療薬の効き目を事前予測することで、無駄な投薬を避ける考え方が広がってきた。





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