小児科系診療科目の特徴について

小児というのは、成人になるまでの発達する期間の人のことです。成長障害や成人には、見られない問題があります。臓器なども成人より小さく、物理的にも固有のものと捕らえたほうがいいのです。診療体系として、成人から区別され、独立して小児系診療科目群を作っています。
小児科・小児内科
小児科系というのは、新生児から思春期(〜12歳)の疾患を取り扱います。一般的に小児科というのは、『小児内科』のことです。ここは、診療内容は、非常に多岐に及んでいます。
流行性感冒を扱う一般的な小児内科学、未熟児を扱う新生児医学、先天的ホルモン異常などの成長障害を扱う小児内分泌学、精神の発達障害や小児てんかんをあつかう小児神経学、アトピーなどを扱う小児皮膚科学、小児喘息などを扱う小児呼吸器学、耳や鼻の病気を扱う小児耳鼻咽頭学などがあります。
成人と同様に、小児の診療体系も細分化されています。それぞれ専門医が、個別の診療を行います。最近は、予防医学の発達で、各種の予防接種を小児科が行っています。
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小児外科
主に、外見や臓器・器官の先天的な奇形などを手術で治療します。対象は、多岐にわたります。頭部、胸部(心臓・肺)、腹部(消化管など)、四肢(手足、骨関節)などです。小児の機能は、成長に伴い変化していきます。特徴を理解して、手術・術後の管理をする必要があります。
薬も成人のそれと違います。さらに、小児手術はテクニックを必要とするのです。従って、成人のものと異なり、小児科は独自に発達してきました。
小児歯科
小児歯科は、小児の『歯科矯正』、虫歯治療を行います。小児の歯には、発育途中のものが多く、成長発達の知識をもち。保護者への指導も求められます。小児歯科はやはり独立して、固有の立場で管理し、治療を行っています。
子供の歯並びをよくすることも、保護者の要求の一つです。そのため、小児歯科が増加傾向です。
診療報酬の低さから、都会では小児科診療をする医師が次々と減少してきました。
