整形外科系診療科目の特徴について

形成外科では、体の形態に関する疾患を主として扱います。対象は、生まれつきの形態の異常、外傷によって生ずる変形や欠損の修復・補填、悪性腫瘍の切除に伴う欠損組織の回復などを行います。マイクロサージャリー(最小侵襲手術)などの手法が、進歩してきました。
整形外科
整形外科は、骨・人体・筋肉・関節などの運動をつかさどる身体部位の病気、ケガに対する診断と治療を行う診療科目のことをいいます。骨折(事故など)や変形した病的な骨(リウマチ)、椎間板ヘルニアなどです。これらの外科的な治療をします。
かつて、整形外科は荒っぽい手術が多く、大工仕事に例えられました。最近は、やはり侵襲が少ない手法が開発されてきました。内視鏡やレーザーを用いた『最小侵襲手術』がそれであり、椎間板ヘルニアはこの方法を用いています。
形成外科
形成外科の歴史は、比較的新しい診療科目です。かつて、多くの診療科で別々に行っていた外科的な治療です。それらは、体表の外傷、先天奇形、腫瘍、癌切除したあとの傷跡や機能を回復させるものでした。担当する科は、外科、耳鼻科、眼科、皮膚科などです。現在は、それらを統合して『形成外科』で行っているのです。
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美容(整形)外科
女性は、美をいつまでも求めます。そのために開発されたのが、『美容整形』です。かつては技術も未熟であり、また人工的に身体を傷つけることは不徳の行為でした。しかし、進歩した医術は、比較的簡単に安全に美容整形をすることができるようになりました。若い女性は、簡単に行うようになってきました。
最近、良く行われている手術は、お腹や太ももの贅肉を取る脂肪吸引術、二重まぶたを簡単に作るミニ切開法、ゴールデンリフトという金の糸で緩んだ頬を吊り上げるもの、ヒアルロン酸を注入し、切らないでバストアップするプチ豊胸術などが主流です。レーザーを用いてシミやソバカス・刺青を消す治療も一般的に行われています。
この施術は、戦争負傷者のために発達してきたものでした。今は目的を変えて、女性伸びの追求に用いられ、需要が増えています。ヘルニアは、小さなものは、椎間板の内圧を下げてやるだけで改善することもあります。PD法は、小さな鉗子を用いて髄核に空洞を作って、椎間板の内圧を下げるのです。
整形外科では、かつての荒っぽい手術から改良して、出血や痛み、発熱などが極小になる手術が開発されてきた。
