神経・精神科系診療科目の特徴について

現代社会は、ストレス社会です。そこには、心の風邪、心の病が、誰にでも起こりうるということが認識されるようになってきました。元気だった人が、うつ病を発症したりします。時代が非常に個人にとって過酷です。そんな時に必要であるのが、精神科医や診療内科医です。
脳神経外科
神経や精神を扱う診療科目は、脳神経外科、神経内科、精神科、精神神経科、心療内科などです。脳神経外科は、脳梗塞、脳動脈瘤、脳出血、硬膜下(外)・くも膜下出血、脳腫瘍、てんかんなどの手術を行います。
日本が世界に誇る技術として、『未破壊脳動脈瘤』へのクリッピング術があります。血管にできたコブができるのですが、無症状です。脳ドッグで発見されるのです。これが破裂すると、半数は、即死あるいはこん睡状態です。社会復帰率は、25%です。
この未破裂動脈瘤を発見すると、破裂予防のためクリッピングを行います。まず、頭蓋骨をはずし、顕微鏡で脳動脈瘤に接近、動脈瘤に洗濯ばさみ状のクリップをかけるのです。脳動脈瘤に血が入らないことで、圧が上がらず破裂を防ぎます。これは、非常に優秀な技術で、世界に誇れるものです。
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神経内科
神経内科の取り扱い範囲は、パーキンソン病、アルツハイマー病などの脳神経系の疾患です。外科と違って、薬物療法が中心です。新薬開発が盛んで、治療成績は良くなっています。アルツハイマー治療薬が、その代表です。
これは老人性痴呆症中、最も患者が多いものです。高齢化社会では、さらに増加するでしょう。その対策は急務です。いま、アリセプトという新薬が開発され、早期患者は進行抑制されています。
精神科・精神神経科
この診療科では、心の病気と付随する身体的な問題を扱います。憂うつ、不安の気分的なものや感情の問題。職場・家庭の悩み、ストレスの不眠症。拒食過食、引きこもり。統合失調症、気分障害、うつ病などの相談・治療。
精神科はイヤだという患者のため、心療内科を標榜するところも増えました。色々な心の問題からくる、身体的問題の相談に通院する人が増えているのです。
