入院料算定の仕組みについて

病気、けがの治療は、通院または入院で行われます。入院をすれば、多くの費用が発生します。治療の費用のほか、入院そのものに要する費用が発生します。それは、1日ごとに点数で計算されます。
入院費用の内訳について
入院費用は、「入院基本料もしくは特定入院料」「治療費」「食事代」などです。患者によって、入院費用は違います。しかし、平均的には1日あたりの自己負担額(3割)は、1万5千円以上となっています。
入院基本料
診察料、看護料、室料、寝具代などを含みます。1日につきいくらと算定されるのです。入院基本料は、変動します。病棟の種類、平均在院日数、看護師配置比率がその要素です。
例えば、一般病棟の入院基本料:10対1看護、15日以上30日以内では1492点、14日以内では1750点です。入院基本料は、離島の病棟では加算があります。地域医療支援病院への加算もあります。
特定入院料
救急救命に関する救命救急入院料、特定集中治療室管理料、回復期リハビリテーション病棟入院料などをいいます。患者の入院する時は、毎月の基本診察料はこのいずれかがかかります。
治療費の内訳は、投薬料、注射料、処置料、手術料、検査料、画像診断料、リハビリ料などです。これらは、疾患や治療内容で大きな違いがあります。入院中の食事代は、1日一律1920円です。患者負担は、1食260円です。
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平均在院日数の短縮化について
医療費高騰を圧縮するために、国は諸策を講じています。一つに、『包括的診断報酬制度(DPC)です。従来、入院医療に関わる報酬は、出来高払い報酬でした。従って、過剰診療になりがちなところがありました。引き締めのため、急性期入院医療にまず着手しました。報酬は、一定額とする包括支払い制度としました。
また、入院財政からは、日帰りでの手術普及を推進しています。入院が絶対必要なものから、日帰りで済むものもあります。現在、入院のほうが収益増加になる仕組みです。国はここにも日帰りのメリットをだす施策を打ちました。日帰り(短期滞在手術基本料)として2800点を設定したのです。これにって、日帰り入院の推奨普及を図っているのです。
