療養病床の費用について

療養病床の費用について

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療養病床とは、症状が安定化していて、かつ長期療養が必要と判断された患者のため、病院内に設けられた長期入院用ベッドをいいます。種類は2種類あります。一つは、医療保険適用の医療療養病床、もう一つは、介護保険が適用される介護診療病床です。

 

療養病床の費用について。入院基本料など。

 

療養病床とは?

 

1992年、「療養型病床群』制度がスタートしました。そして、一般病床から区別されたのです。これは、病院または診療所の病床のうち、主に長期にわたる療養が必要な患者を収容するための病床です。人的・物的に長期療養患者にふさわしい療養環境を有する病床群との定義でした。

 

2001年に、療養型病床群は名称変更され『療養病床』となりました。病床(病棟)ごとに、構造設備機銃や人員基準を規定しました。病床区分で病院機能の違いを明確化することが目的でした。「一般病床」は、急性期の疾患を扱います。慢性期の疾患は、「療養病床」で扱われます。ここで、完全に区分されました。

 

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医療型と介護型の違いとは?

 

療養病床は、現在2つに区分されています。医療保険の診療報酬で算定する『医療型介護病床』と介護保険の介護報酬で算定する『介護型療養病床』です。前者は、病人の長期入院診療を行います。後者は、介護を必要とする老人の長期入院療養介護を行うのです。

 

国内には、医療型療養病床は26万床、介護型療養病床は9万床あります。1人当たりの平均月額で見ると、医療型が49万円、介護型は42万円(要介護5)です。

 

廃止の方向で進む介護型

 

国内には、高齢者介護を引き受ける介護保険適用の入所施設は3区分ありました。1つは、介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)です。これは、寝たきりや認知症などで、常時介護が必要な高齢者が入居し生活施設となっています。

 

もう一つは、『介護老人保健施設』です。在宅復帰へのリハビリを行うための入居施設です。最後は、前述した介護療養病床です。病状が安定しているが医療が必要な要介護者が入所する施設です。

 

この3区分を比較すると、介護老人福祉施設、介護老人保健施設は病院ではありません。介護型医療病床だけが医療機関です。医療に関する財政、経済の観点から、国は将来的には医療と介護は完全に独立させたい意向です。その一環で2017年までに介護型療養病床は全面廃止する計画があります。

 

 

長期にわたる療養が必要な患者を収容するための療養病床は、機能の明確化をする必要から、一般病床と完全に区分されている。





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